大学卒業後、IT企業を経て現在は別業種に就職。コーディングを勉強していたこともありデザインにも興味を持つ。できることを増やしたいと思いCFに入学。
CFの授業を修了した現在もデザインの勉強を趣味で続けている。
趣味は散歩、喫茶店めぐり、旅行
今回取材するのはEさんのクレープ屋のサイトだ。Eさんはこのお店でよくお気に入りのチョコバナナクレープを買っていたという。個人制作をする際、家から近く馴染みのある個人店であるため、アフターフォローもしやすいと考えこちらのお店を選ばれたそうだ。
クレープ食べたい!
どうやって個人制作を依頼したか
サイト制作をお願いするとき、お店の方がインスタをされていたのでDMでメッセージを送ることにしました。私はアカウントを持っていなかったのですが急遽作成して、ちゃんとデザインの勉強をしてるということがわかるよう、授業で作った制作物をいくつか載せました。2・3日後にお返事をいただき、いったんお会いしましょうということになりました。後から聞くと、私の顔を覚えてくださっていたようです。
関係値ほぼゼロからのクライアントワークスなんですね、行動力すごい。
営業中に直接話しに行くと迷惑になるかもしれないと考え、インスタでDMを送ることにしたEさん。メッセージだとすぐに返事しなくてもいいから、相手に断る「隙」を与えてあげることもできるし、Eさんの配慮が素晴らしい。アカウントを作るだけではなく、制作物を載せてきちんとデザインを学んでいることをアピールしたのは戦略的だなと感じた。
アポイントを取るときに迷惑にならないと配慮をすること大切ですよね
サイト制作にあたり意識したこと
個人店なので人柄が伝わるように、クレープ屋さんを始めた経緯や、店主の想いなどを載せました。デザインは店の雰囲気をサイトに反映させるよう、屋根の緑色に合わせて屋根の装飾を入れたり、クレープ記事の背景素材を使ったりしました。クレープ屋さんなので全体的にかわいらしい印象のデザインを意識しました。
飲食店は食べログやGoogleマップを見て来るお客さんも多い。Webサイトにはそこにはない独自の情報を載せると差別化になる。お店の人の想いや人柄を知るとより親近感が湧き、同じ商品でもこの店で買いたい気持ちも増すだろう。
その他に、Eさんはメニューの種類が多いので、「クリーム」「おかず」「和風」などとジャンル分けすることを提案されたそうだ。たしかにその方がユーザーも食べたい気分のメニューにすぐ辿り着くことができるからわかりやすい。
クレープが包まれるホバーの演出がめっちゃいい!
LINEやインスタとの連携
サイトを見ると、LINE注文ができるようになっており、最新のお知らせはインスタと連携し投稿が見れるようになっている。これらの実装もEさんからお店の人へ提案されたそうだ。
お店ではそれまで電話注文がメインだったのですが、電話だとお客様対応中だと出れないこともあり、LINEを活用したいとのことでした。それで私の方からLINEのリッチメニューや注文導線の提案をさせていただきました。
お客様のニーズまで考えてるのすごいです!
LINEでクレープの注文ってすごい現代的だ。お店の人も自分のペースでやり取りしやすいし、お客さんの方も電話より手軽に注文できそう。LINEのリッチメニューを自分でデザインできるのは初めて知った。EさんはLINEデザインに関しては初めての経験だったが、全部自分で調べて反映させたからすごい。
市場調査もしっかりして新たな提案!
店の方のご要望で、インスタのフォロワー数を増やしたいとのことだったので、サイトから投稿が見れるようにしました。Webサイトはなるべく半恒久的な情報のみを載せる方がいいと思って。お店の方もPCにそこまで詳しいわけではないし、こちらもずっと継続的にフォローできるわけではないので、サイトは更新できるシステムは入れず、インスタとの連携が最適だと考えました。
WordPressなどを導入することもできるが、活用できずややこしくなってしまうなら、なるべく更新しない方法を考える方がいいだろう。インスタは元々お店で活用されており、スマホから簡単に投稿できるので、シンプルでわかりやすい。
WordPressも使う側も勉強コストがあるので、Webに慣れてないと大変ですよね
サイト完成後の反応・制作を振り返って感じたこと
お店の方にとても喜んでいただけました。「LINE注文の運用回ってるよ」との声をいただいたりして嬉しいです。今でも店に行くとと優しく声をかけていただけるし、いい関係を築けてる証拠なのかなって。
もう少しこうしておけばよかったと思うことは、できれば写真のクオリティをもっと上げたかったなと。お金がかかっても、プロの人に撮ってもらってもよかったんじゃないかと思いました。文章も苦労して考えのですが、もっとよくできたかなと(笑)
写真と文章。デザインやコーディング以外のところが意外と難しかったりする。しかしEさんはお店の方からもらった写真を、統一感を出すために一つ一つレタッチし、明るさや色味を整えたという。メニューも相当な量があるのに、全て手を加えたのは、Eさんの「良いものを作りたい」という思いがあったからだ。お店の方と今もいい関係が築けてるのは、Eさんのそういった誠意が伝わったからだろう。
今後の目標
副業でデザインのお仕事をしていきたいです。私は今の本業の仕事も好きなのと、自分のためのデザインではなく、誰かのためのデザインがしたいからです。副業でやるのは難しいかもしれませんが、仕事の優先順位をつけて少しずつ自分のペースでやりたいなと考えています。
本業も大事にしていて、趣味ではなくお仕事としてデザインがしたいのは、「誰かのためのデザイン」がしたいからだというEさん。Eさんは授業を修了した現在も制作物を作ったり、デザインのインプットを続けられている。デザインに苦手意識はあると言っていたけど、それでもデザインに真摯に向き合う姿勢がすごい。
Eさん、ありがとうございました!