集まれCF作品!ウルトラワークス
オンライン7期 森野さん

ヒアリングの難しさを学んだ
フランス料理レストランのサイト

「Lechalot」
森野さんモックアップ
このサイトを作った人
森野さんのアイコン
森野詩麻(モリノシマ)
クリエイターズファクトリーオンライン7期
動物占い:コアラ

大学卒業後、事務職や英語教室の講師を経験。英語教室在職中、広報を任され、SNSの発信やチラシ作成などに関わる。つくることの楽しさを知って、デザインに関わる専門職に興味が湧く。現在は退職し、Webデザイナーを目指して、CFで勉強中。趣味は、パン作り。

今回取材するのは、森野さん制作のフランス料理レストランのサイト。エシャロットは、森野さんの学生時代からの知り合いが営むレストランだ。これまで、SNSでお店の情報を毎日投稿して集客に力を入れていたが、「ディナータイムの来客数をもっと増やしたい」という希望があり、今回Webサイトを作ることになったそうだ。

サイトを制作するにあたり意識したこと、こだわったこと

「ディナータイムの来客数を増やす」ということを意識してデザイン設計しました。このレストランは大通りから外れている場所にあって少し分かりづらく、開業2年目でまだ知名度が低かったそうです。オーナーがSNSの投稿を頑張っていたので、ランチのお客さんは増えてきていましたが、ディナータイムの来客数はまだ増えないというお悩みがありました。ディナーが利用できるというイメージがつくように、お酒が飲めるお店ということがユーザーに伝わるようなワインのイラストや写真を多く使いました。

トップページのメインビジュアルは、赤ワインをこぼしたような水彩タッチのあしらいがとても印象的でワインが飲みたくなった。デザインで特にこだわったことは何だろう。

クライアントに要望された「高級路線のイメージ」をデザインで表現することでした。ホテルほど高級ではないけれど、フレンチレストランなので、おしゃれで洗練された感じがユーザーに伝わるように、色味やセクションごとの余白を広めに取ることなどにこだわりました。また、レストランのロゴデザインと馴染むように、繊細な印象のイラストを選定して挿入しました。

まさに高級だけどイラストなどで親しみも感じました!

「特別な日常に味わうフランス家庭料理」というお店のコンセプトに合った上品なあしらいが全体に使われていて、お店の雰囲気がWebサイトに反映されている。写真は、すべて森野さんが撮影したとのこと。料理が美味しそうに見えるように撮るのが難しかったそうだ。どの料理もテリッとした艶が美しく、食欲をそそられる。素材に使用する写真の大事さを感じた。

森野さん説明1
赤ワインをこぼしたようなあしらいが素敵

制作過程で苦労したこと

苦労したことはコミュニケーション面で沢山ありました。
まず、ヒアリングです。
クライアントの思いを聞いたときに、お店の方針やWebサイトを利用するお客さんに何を伝えたいかなど、いざ聞かれるとクライアントは具体的に言葉にするのが難しいということがわかりました。そのため、会話の中でクライアントが考えていることをうまく引き出せるような質問の仕方を身に付けなければいけないと思いました。
また、当初のヒアリングでは、ディナーのページは、アラカルト料理を最初に載せる予定だったのですが。ページを作り、お店のスタッフにも確認して頂いたところ、コース料理をページの最初に載せることになり急遽修正しました。初めにヒアリングがしっかりできていれば、もっとデザインを作り込めたのになと後悔しました。

シロクマ:実はデザインに入る前のヒアリングや構成部分が難しいんですよね

次に、提案力の乏しさです。
既存メニューの説明文が分かりにくいと気がつき、Webサイトに載せるにあたって説明文の変更を提案したのですが、うまく説明できず、クライアントに納得して頂けませんでした。お店を良くするための提案の仕方を身につけていきたいと感じました。
最後に、日程調整です。
写真撮影の日程がなかなか決まらず、返事待ちの時間が長くなり作業が止まりました。最初に自分からある程度提案して日程調整すればよかったと反省しました。

なにごとも事前準備が大事なんですね!

なるほど、相手のいる実案件ならではの苦労が沢山あったようだ。知り合いのクライアントであっても、ヒアリングの中でうまく相手の考えをうまく聞き出すのは難しいということがわかった。ライターのオムタマもクライアントへの提案はどこまで踏み込んでいいのか悩むことがある。クライアントの要望をしっかりと汲み取ることは第一優先だが、クライアントの目標を達成するためには、Webサイト制作側がユーザー目線でどのように提案すれば効果的か、実案件を経験する中で学んでいきたいと思った。

森野さん説明2
角度を変えて撮影することで、盛り付けは同じだがメインの具材が違うことが分かる。キャプションの説明もお客様目線で分かりやすい。

制作を終えて、成長したと思うこと

成長したことは、授業の中では学べなかったコーディングの知識を個人制作を通して学ぶことができたことです。制作の大半をコーディングで苦労しましたが、Webサイトをサーバーにアップするまで一人で作り切ったことは、とても自信になりました。
制作を終えて、「もっといろんなデザインをしてみたい、アニメーションをつけたサイトを作りたい、SEOの知識もつけたい」など、クライアントの役に立つために幅広く勉強したいことが見えてきました。

まず、一つのサイトをやり切ったこと自体がえらいと思うんです!!

サーバーに公開するまでにも苦戦したそうで、出来上がったWebサイトをテストサーバーにアップしてからブラウザやデバイスによって見え方が違うことに気が付いたという。CFの先生方に何度も相談して、修正を重ねて一般公開に至ったそうだ。先生方の手厚いサポートがあることで安心して制作に挑戦できるんだなと改めて感じた。

たくさんの人に助けれてできた作品、愛着が深まりそう!

森野さん説明3
Q&Aには、お客様からよく問い合わせがある質問がぎっしりとまとめられている。

クライアントの反応と今後の目標

サイトを公開してから約2ヶ月のうちに、「目標だったディナーの予約が増えて、お客さんも増えたよ」と早速クライアントから反応をいただけて、すごく嬉しかったです!
今後の目標は、ポートフォリオの作成が直近の課題です。また、Trikumuの課題を捌きつつ、STUDIOやSEOなどを自分が納得できるところまで勉強して、Webデザインの仕事でお客さんに喜んでもらえるようになりたいです。
ライフプランに合わせて働けるように、フリーランスのWebデザイナーを目指しています。

Webサイト制作の目的がしっかり達成されてすごい!

自分の作ったもので人の役に立ちたい。前職ではそれを実現できなかったがWebデザインで実現できることに魅力を感じたと、森野さんは答えてくれた。森野さんの「クライアントの役に立ちたい」という思いは、インタビューの中で何度も感じられた。例えば、今回のクライアントは1人で料理から配膳まですることが多く忙しいため、森野さんが「電話対応の手間を省けたら」と考え、よくある質問ページの作成を提案したということ。よくある質問ページは、あまり飲食店のWebサイトで見かけないが、起点の利いた提案だと思った。個人制作を通して、「お客さんの役に立てるように勉強したいことが増えた」と元気いっぱいに話してくれた森野さん。クライアント思いのWebデザイナーに飛躍しそうだ。心から応援したい。

こういう思いやりや、自ら提案できる方がきっと重宝されますよね!

森野さん、ありがとうございました!

この記事を書いた人

オムたま
OMUTAMA
CFライター部 1期生。取材、ライティングは初挑戦。
人の人生を知るのが好き。好物は卵とティラミス。

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