
デザイナーへの転身
好きなことをするために、できることを増やしていく


- お名前
- 井之口一輝(イノクチカズキ)
- 職種
- フリーランスコーダー/デザイナー
- 業界歴
- 1年
- 動物占い
- 面倒見がいい猿
今回取材をするのはフリーランスのコーダーかつ、CFでコーディングのメンターとしても活躍されている井之口さん。コーディングフィードバックではいつも丁寧に、そして的確に褒めて受講生のモチベーションをあげているその素顔を覗いてみた。最近なんとWeb制作会社にデザイナーとして転職も決まったという。これまではコーダーとして活躍されていた井之口さんが、デザイナーへ転向。これは詳しく聞かねば!
デザイナーへの転向の経緯やフリーランスとしてのこれまでの活動などを聞いてみた。
どのようにしてフリーランスコーダーになったのか
まずは、フリーランスコーダーになった経緯を聞いてみた。
もともとデザイナーになりたくてスクールに入りました。でも、チーム制作で気づけばコーディング担当になっていて、そこからコーディングの方が得意になっていったんです。そんな中、CFでコーディングのメンターをやらせていただいたり、自分でもクラウドワークスなどから案件をとってきていました。
話を聞いているとすんなりフリーランスとして活動をスタートしたように聞こえるが、実際はかなり努力をされていたと思う。それをサラッと言ってしまうあたりが、井ノ口さんらしさなのかもしれない。現役の受講生で、コーディングが苦手という人もいると思うので、CFでの授業期間をどのように過ごしていたのか気になるところ。
コーディングは、苦手だと思っていたので、予習を意識してやっていくと、意外とできたんです。最初のうちは、英字がズラッと並んでいるのを見ると気持ち悪くなったりすると思いますが、僕は本を買ってきて予習を意識的にやるようにしていました。
そうしていくうちに、授業の内容を理解できるようになってくるんですよね。チーム制作に入る頃には、コーディングができるというポジションになっていました。
復習だと、その場で質問できず、翌週には次の内容に進んでいってしまうので予習が大事ですね。
授業中に復習よりも予習が大事と聞いていたが、単純に理解しやすい以外にも「不明点をその場で解決できる」メリットがある。現役生の皆さんは予習をぜひおすすめしたい。

井之口さんの趣味は、お菓子作り。めちゃくちゃ本格的!!クオリティ高すぎっ!ぜひ食べてみたい。。
すごい!!どれもめちゃくちゃ美味しそう!食べてみたいです!
すごすぎます!こんな才能があったんですね👏
現在のお仕事について
フリーランスのお仕事はCFでのメンター以外で、どのような案件をされているのか、また、案件獲得のための工夫について詳しく聞いてみた。
CFのメンター以外では、授業を教えてもらっていた講師の岩舘先生からお仕事をいただいたり、クラウドワークスやXを活用して案件を探し、少しずつ実績を積んで行きました。しかし、実績が少ない段階では仕事を獲得するのが難しく、どう自分を売り込むかに苦労しました。有名サイトの案件なども守秘義務で実績として見せられない案件が多く、もどかしさはありました。
実力を知ってもらう目的で、クライアントに自分が発信しているYouTubeを送ったりしていました。直接見てもらった方が、何をどこまでできるかが分かるので、相手も依頼しやすいのではないかと思って送っていました。
フリーランスとして、実績があまりない状態での案件獲得の難しさは、容易に想像できる。実績が少ないとクライアント側も、求めているクオリティが出来るのかがわからないはずだ。クライアントに自分の実力を見てもらうためにYouTubeを使っているという、相手の立場を考えた行動は、ビジネスでは重要なことだ。「YouTubeのURLを送って、リアクションが返ってきたことはないんです。」と話す井之口さんだが、仕事に対する姿勢は相手に伝わっていたことだろう。
自主的に行動して、相手に知ってもらうことが重要ですね。
仕事の楽しいところ・やりがいを教えてください
井之口さんは、フリーランスとして働く上で、どんな瞬間にやりがいを感じるのだろうか。
やっぱりクライアントから 『次の案件もお願いできますか?』 って言われると嬉しいですね。最初は自信がなかったんですが、ちゃんと評価されているんだなって実感できた瞬間でした。仕事をしていく中で、少しずつスキルが伸びているのを感じるのも楽しかったです。
フリーランスは案件ごとに完結するため、継続して仕事をもらえるかどうかは自分の実力次第。だからこそ、クライアントに認められたと感じられる瞬間は、大きな達成感につながったという。営業から納品までワンストップで対応していると頼られた際の喜びはひとしおだろう。
相手から評価された時が一番嬉しいし、やりがいにも繋がりますね!
業界に入って大変だったことや新人時代に苦労したこと
フリーランスならではの仕事で大変だったことも教えてもらった。
業界の知識がない人の立場にたって、サーバーやドメインの説明、WordPressのマニュアルの作成などをするのが大変でした。コーディングだけではなく、クライアントとのやり取りや提案、契約、サーバー設定など、多くの業務をこなす必要がありました。1年も働いていない中で、特にサーバーやドメインについては、CFで習うことではないのと、クライアントはこちらが分かっていると思っているので、知らないサーバーを調べたりするのも大変でした。
未知なものに挑戦していくと失敗はつきものだ。井之口さんもサーバーを触っていくうちに見たことないエラーに遭遇して、調べても情報がでてこず、困ったことがあったそう。そんな時は、AIや信頼している先生に聞くなどしてなんとかなったけど、怖かったと話してくれました。
経験が少ない中、個人事業主としてどうアピールするかというのが苦戦しましたね。意識したのは、レスポンスの速さ、金額面への柔軟な対応や、「実績3年以上必須」などの案件についても積極的にできる姿勢を見せることでした。他の人があまり出来ていないデザインカンプ通りの正確なコーディングを強みとし、差別化出来そうなところは積極的に提案していました。
特に意識をされていたことを深掘りしてみると、本質的な言葉が返ってきた。
レスポンスの速さが一番大事。フリーランスは、会社員ではないのでレスポンスが遅いと任せても大丈夫かという不安を感じると思うので、そういうことがないように意識していました。岩舘先生もレスポンスが早い人に任せたいという話をされていたので、フリーランスだからこそレスポンスの速さは大事だと思っています。
ここでもクライアント優先の考え方を聞くことができた。こういう誠実な姿勢がフリーランスを始めたばかりでも案件を獲得できたことに繋がっているのだと感じられた。
井之口さんが実案件で、コーディングされたコーヒーショップのサイト。コーヒー豆の動きが可愛くみていて楽しい。
コーヒー豆の動きが見ている方も楽しくなりますね!
新しい技術やトレンドの習得方法
Web業界は日々新しい技術やトレンドが出てくる。フリーランスとして働く中で、どのようにしてそういった情報収集をしていたのだろうか。
新しい技術などは、YouTubeやネットで情報収集していました。案件ごとに新しい技術を求められることが多いので、その都度調べて学ぶことが大切ですね。また、新しく学んだ技術を使って毎月1つのサイトを作る という自主トレーニングをしていた時期もありました。新しい技術を実際に使ってみないと忘れてしまうので、手を動かして試すことを意識しています。
会社員だとしても新しい技術は自分で取りにいく姿勢は重要だと思うが、フリーランスだと尚更のこと。また、新しい技術を使ったサイトづくりを続けていた理由の一つに「楽しかったから」と話をされていたのが印象的だった。楽しくやらないと続かない。日々の業務をする中で、新しい技術を使って1サイトを作るのは時間の捻出も含めて大変だと思う。スケジュール管理はどのようにされていたのだろうか。
1日の作業時間は、はっきり決めていたわけではなく、会社員と同じくらいだったと思います。効率は常に意識してやっていて、よく使うコードはスニペットで作っておいて、すぐ呼び出せるようにしています。また、AIを活用してコードを自動生成や質問もしていました。 調べる時間を減らし、作業の効率を上げることが大事ですね。
効率を意識しないと対応できる仕事量がへり、時間単価が安くなり、場合によっては生活にも影響が出かねないので、フリーランスで働く場合は、より重要だと思う。この意識は会社勤めになっても活きてくることだろう。

旅行も好きで、写真は旅先の尾道で撮った一枚。
WEBデザイナーへの転職を決めた理由
順調にフリーランスとして活動されてきている中で、コーダーとしてではなく、デザイナーとしての転職を決めた理由が非常に気になる。
会社に就職を決めたのは、今後のライフイベントや、案件を継続して獲得していくにしても、実績があまりないので、今後Web業界で経験を積んでいくことを考えると会社員の方が良いと思いました。フリーランスとして、コーディングに軸足を置いて仕事をしている時は、このままの状態で仕事をしていくのもいいかなと思っていたこともあります。ただ、最終的には 「やっぱり好きなデザインをやりたい」 という思いに戻り、デザイナーとしてのキャリアを選ぶことにしました。
井之口さんがCFに入学したのは「デザインが好きで、デザインがやりたかったから」だと言う。コーディングはもともと苦手意識があったため、本を買って予習をしていくうちに、得意になっていき、次第に頼られるようになり、コーディングのお仕事をいただけるようになったと語ってくれた。デザインが好きでCFに入学されたと聞いた時は、コーディングのメンターもされているので、正直驚いた。得意なコーディングのスキルを活かして、好きなデザインをしていくというのはなんとも理想的な展開ではないだろうか。
コーディングで活躍されているイメージがありましたが、最終的に自分の好きな道を選ばれたんですね♪
フリーランスとして案件をこなしながら、どのように転職活動を進めていったのか。
転職活動は indeedのみで、期間として1〜2ヶ月ぐらいだったと思います。indeedから外部サイトに行って申し込むなどで、 50社ぐらいに応募して、面接は1社で内定をいただけました。面接は、うまくいってないんだろうなーというマインドで受けることで、落ちた時も落ち込まずに済むのと、この方がうまくいくだろうと思ってやっていましたね。応募は、デザイナーとコーダーも両方していましたね。その中で、内定いただけた会社がデザイナーでした。

https://create-webvisions.com/portfolio
井之口さんのポートフォリオサイト。アニメーションもさることながら、デザイン性にも富んだ素敵なサイト。
トップ画面のフレンチブルドックが可愛いです!
転職活動のポイント
フリーランスとして活躍しながら、制作会社のデザイナーへと転職を果たした井之口さん。フリーランス経験をどう活かし、どのような戦略で転職活動を進めたのか。その具体的なポイントや、意識したことについてまとめてみた。
・ポートフォリオには、自分の強みを活かした作品を載せる
・履歴書、職務経歴書だけでなく、オンライン面接で実績を見せる工夫をする
・ハードルを下げて応募する(期待しすぎると落ちた時に凹む)
井之口さんのキャリアは、デザインを学び、コーディングを経て、最終的に好きなデザインの道へ戻る というストーリーだった。
「好きなことを仕事にするために、自分にできることを増やしていく」
この姿勢こそ、井之口さんの成功の秘訣かもしれない。
井之口さんのお話を聞いて、フリーランスとして働くことの魅力や大変さ、そして実際に仕事を獲得するための具体的な工夫を学ぶことができた。「スキルがあれば仕事が来るわけではない」 というリアルな体験談は、これからフリーランスを目指す人にとって貴重なアドバイスとなるだろう。
特に印象的だったのは、「レスポンスの速さが一番大事」 という言葉。
実績が少ないうちは、「他の人より安く」「得意なことをアピールする」といった工夫も必要だが、最も大切なのは クライアントに信頼してもらうこと だと井之口さんは語る。レスポンスを素早くすることで「この人なら安心して任せられる」と思ってもらえる。それが、次の案件につながるきっかけにもなるのだ。
今後は、企業でデザイナーとしてのキャリアをスタートさせる井之口さん。フリーランスとして培ったコーディングのスキルや対応力は、デザイナーとして働く上でも大きな強みになるはずだ。将来的には、再びフリーランスとして活動する可能性も視野に入れながら、まずは 企業で経験を積み、さらに成長したい と語っていた。
「好きなことを仕事にするために、できることを増やしていく」
そんな井之口さんの姿勢は、これからWeb業界を目指す私たちにとって、大きな刺激になると感じた。
井之口さん、貴重なお話をありがとうございました!