兼業の味方はドラム式洗濯機!?
人生ごとコツコツ積み重ねてきた技術者
- お名前
- アリタ
- 職種
- 技術者(18年)/ メンター(5年)
- 業界歴
- 18年 / 5年
- Xアカウント
- ひみつ
- 動物占い
- ゾウさん
今回取材させていただいたのは、メンターのアリタさん。ご自身もCFの卒業生で、本業を続けながらCFのメンターとしてわたしたち受講生の手助けをしてくれている。サポートを受けた方は知っているかもしれないが、おもしろい人柄と兼業について根掘り葉掘り聞いてみた。
クリエイターズファクトリーに入学したきっかけ
本業は全く異なる業種の技術者であるアリタさん。webを学ぼうと思ったきっかけとは。
本業にHPがあるんですが、新規で作った時から何も更新されていないからどうにかしてほしいと頼まれて。ありがたいことに社内でパワーポイントを作るのが一番上手といってもらえて、担当になりました。まずは独学で一年ほどHTMLやcssとはなにかを勉強していました。
独学で一年も続けられることがすごい!本業をやりながらでも自主的に動ける人はその先につまずくことがあっても、行動力でどうにかできそう。まさにアリタさんも行動力のある人だ。
独学でやっていたものの、WordPressに出会って壁にぶち当たりました。テンプレートを使ったりコードをちょっといじったりはしてたんですが、どうにもならなくなりました。その時に初めて、Webを教えてくれるところがあるのか調べました。スクールがあることを知って、クリエイターズファクトリーに自主的に入学しました。本業の方でも協力はしてもらえたとは思うけど、自分の力にしたかった。学んで転職しようとかは考えていなかったけど、今はWebの仕事を始めて5年目になりました。
5年続けるのってなかなか大変だと思います!すごい!
きっかけは本業で任されたこと。それでも5年も続けられる理由はなんだろうか。
子どもの頃から、続けられることを選択するセンスは自然とあったと思います。本業も、将来性も収入も安定感があるという、ちょっと打算的に選んだところはあるんですが、中学3年生の頃には意識していました。結果的にその仕事について、18年になります。
他には、小学生の頃は大きかったこともあって「大きいから柔道部に入るんだろうな」と思い込んでやり始めた柔道ですが、初段をとるところまでやり切りました。突き詰めていく力はあると思います。コーディングも、スクールへ通う選択をした時に「好きで、できること」の中にすでにあるものだったのかなと思います。
続けられることを選択するセンス…自分のことをよくわかっていたんですね!
アリタさんは思い込みが激しいだけ、と笑っていたが「思い込んだことを続けられる」というのもそうそうできることではない。こういった自分が当たり前だと思っているけど、他人からすれば才能に感じることは本当に自分にあっていることだと筆者は思う。
さて、ここからはCFのみなさんが一番気になる部分。本業と副業の両立はどのようにこなしていたのだろう。
自分の場合、岩館先生やCFの関係者の方からコーディングの仕事をもらっていました。自主的に副業としてやっていたことはないんです。自分は岩舘先生からコーディングの授業を受けていたので、先生に求められていることも理解していたし、好きなコーディングのパターンもわかっていたので、そこはスムーズにできていたと思います。
筆者はWebではないが制作の職業についたことがある。その時感じたのが「横の繋がり」がとても大事だということ。仕事を依頼される人はとにかく顔が広い。技術があることはもちろんだが、関係性を継続させていくのも仕事をもらえるチャンスになるのではないだろうか。
さらにアリタさんの場合、求められたコーディングができている。直々に教えてもらっていてもなかなかできることではない。順調だったそうだが私生活への影響は?
正直、兼業はしんどいです。コーディングの仕事を受けていた時は私生活を捨てていました。自炊なんてもってのほか、特に洗濯が好きではなくてドラム式洗濯機にとても助けられました。入れてボタンを押すだけでまた着られる服が出てくるので、同じ服ばかり着ていた時期もありました(笑)時短したい方にはぜひドラム式洗濯機を激押ししたいです!
やはり本業もこなしながらになると、人間らしい生活からは離れてしまうことになるのだろう。ちなみに家事をサボりたい筆者もドラム式洗濯機を検討したことはあるが、金額を見てその気持ちは即座に封印された。
本業もやりながら副業って一番時間のやりくり難しい!
コーディングの面では岩舘先生の熱い指導もあり、作業自体はスムーズとおっしゃっていたが、授業との違いはどういったところだろう。
サイトを作れることと、先方が求めることに答えられる技術があるかどうかは全く別なこと。コーダーとして序盤で受けた仕事がそうでした。デザイン通りにやると使い勝手と視認性がイマイチだったので、よかれと思って使いやすさ重視のコーディングをしたら、先方からは却下されてしまって。そこからはやり方を変えましたが、新しいやり方では、別のコーダーの方が編集できないという経験もしました。自分がそういった経験をしたので、サポート会やフィードバックでは見切りの良さや他の人が触りやすいことも大事だということを意識して伝えています。
「他の人も触りやすい」というのはチームで作業していると必要なことですよね。思いやりが大事!
先方が求めることに答えられる技術…それが実務と勉強の違いかも。
アリタさんのサポートに入ると「見切りが良い」というのを良く聞く。心配りや気配りをコーディングの中にも散りばめて、相手にもしっかり伝わっているところが、兼業でありながらも「アリタさんにお願いしたい」と思ってもらえる理由なのだと筆者は感じた。
実は転職を考えたことも、、、
これまでの話の中で、コーディングが好きなことや向いているとアリタさん本人が感じていることは十分に伝わってきた。コーダーとしてやっていこうと思ったこともあったのではないだろうか。
実は転職を考えたこともあります。だけど、本業は手堅いので捨てるのはもったいないなと(笑)ここまで続けてこられたし、本業も好きなんです。コーディングの方も、今では手堅く行けるんじゃないかとは感じています。実践経験も少ないし、複雑なコードはそこまで得意ではなかった自分に、サポート会をやりませんかといってくれた高橋先生のおかげで、得意分野があれば大丈夫だという経験ができました。そういったことも自信に繋がっていると思います。
自分の環境とスキルを最大限活かせる選択ができたんですね。素敵です!
だんだんアリタさんの性格がわかってきました笑
仕事をする上で大事なこと
得意をのばしながら自信をつけ、経験を積んできたアリタさん。最後に異業種で働いていることからわかる、仕事で大事なことを教えていただいた。
自分はとても人に恵まれていると思っていて。ただ、自分自身も人を受け入れる姿勢は大事にしています。人に自分の気持ちを伝えること、人の気持ちをしっかり聞く人がチャンスを逃さない人だと思います。どんな職業を選んでも、仕事をするのは人と人。人の話を聞いて、何を思っているのか、自分に答えられるか、そうでない時はどうするか考えて相手と答えを擦り合わせていくことができる人にやりたいことへのチャンスがめぐってくると思います。
たしかにアリタさんはサポート会の時、まずは考えを聞いてくれるイメージです!
筆者がCFやプライベートでも、好きなことを仕事にしている人に話を聞いた時、必ず言われるのが「人を大事に」自分のやりたいことに目を向けてばかりでは、相手の求めることに答えられる人間か、自分ですらわからない。職業は関係なく、人との関わりを大事にできることがなりたい自分への近道なのかもしれない。
アリタさん、貴重なお話ありがとうございました!今後は自分の培ってきたコーディング技術を発信していくことも視野に入れているそうで、ますますのご活躍を楽しみにしています!