気づいたら夢中になってた!
制作への情熱が築く成長とキャリア
- お名前
- まいきー
- 職種
- Webデザイナー
- 業界歴
- 4年
- Xアカウント
- @Mikey87826191
- 動物占い
- ペガサス
今回取材するのは制作会社で4年目を迎えるまいきーさん。
大学卒業後、名古屋にあるマニュアル制作会社でディレクターを3年経験。その会社を退社後、職業訓練校でWebデザインを学び、建築系インハウスデザイナーに転身。さらに働きながらCFに通った後、今のWeb制作会社へ転職。Web制作会社に勤めながらデザインGYMを受講。
当時から勉強熱心でXでよくアウトプットを行い、オリジナル制作物もよく作られていたことで知られている。そんなまいきーさんに、勉強当時のことや仕事のことについていろいろ聞いてみた。
Webデザイナーにキャリアチェンジしたきっかけ
元はマニュアル制作会社でディレクターをされていたというまいきーさん。
そこからどうしてWebの方に進もうと考えられたのだろうか。
マニュアルは紙が多いのですが、1度だけWebのお仕事に携わる機会がありました。そのときにデザインしたことや、ちょっとしたコーディングの経験が、今までで一番おもしろいなと思ったんです。
紙は印刷してしまうと修正や更新が難しいですが、Webはすぐにできるところがいいなと。あとは時代の流れもあり紙のお仕事が減ってきたことや、ディレクションよりも作る方が好きかも、と感じたこともあります。
たしかに紙は一度印刷してしまうとなかなかやり直しがきかないが、Webは公開後も修正や更新作業が行えるのがいいところだ。まいきーさんはそのときPhotoshopやFigmaなどのデザインツールではなく、WordやPowerPointで切り貼りしていたという。そのちょっとした経験がWebの方へ、さらにディレクションよりもプレイヤー側に行きたいと目覚めるきっかけになったそうだ。
マニュアル会社を退社後、職業訓練校を経て最初は事業会社でインハウスデザイナーをされていたまいきーさん。そこからさらにスクールに通い制作会社へと転職した理由を聞いていこう。
インハウスのときはデザイン兼事務のような形で、バナーやDMはがき、イベントサムネイルを作ったり、少しコードを触る程度でした。インハウスは会社にもよりますが型が決まっているケースが多く、会社の求めるカラーやフォントで作らないといけなかったんです。
もちろん統一感をもたせるためには大事だけど、もっと色んな業種のWebデザインに携わりたいという気持ちが出てきて、働きながらCFに通いました。そして今の制作会社に転職しました。
デザインが好きという気持ちがデザイン力を底上げするんですね!
まいきーさんは制作意欲が強く、いろいろなデザインに触れたい気持ちが出てきたという。職業訓練校を出てデザイナーとして就職した後も働きながら自主的にスクールに通うなんて、本当にやりたい気持ちがないとできないことだ。そしてなんと、制作会社へ転職した後もデザインGYMを受講されていたというのだから、成長意欲がすばらしい。
デザインGYMの受講、当時やっていたこと
GYMに入ったのは今のWeb制作会社に勤めて2年目のときです。入社してデザイナーの先輩にがっつり見てもらうこともなく、自分のデザインが正しいのか、いいものかどうか判断が難しく悩んでいたときに、0期生募集の情報を見て受講しました。
結果的に、受講してめちゃくちゃよかったなと。自分の考えつかなかったデザインや表現、ツールのショートカットなどを教えてもらって、スピードやクオリティが上達したのを実感しています。GYMをきっかけに昇給し、上司からも「デザインが上手くなった」という言葉をいただきました。
デザインGYMはライターのシロクマも受講したが、デザイン力を上げたい人は受講してみる価値があることは間違いない。まいきーさんは課題以外にもしょっちゅうオリジナルバナーを作ったりしていたそうで、講師やメンターさんからすごい先輩がいるという話は聞いていた。
オリジナルバナー!見てみたいです!
その他にも、当時デザイン力を磨くために自身でされていたことについて聞いてみた。
イラレを使った作字を4カ月くらいやってました。入社してすぐにIllustratorを使う案件があったのですが、全然できなかったので練習も兼ねてやりました。そしてオリジナルバナーを一日一個。これは退職して入社するまでの期間が暇だったので練習でしていました。あとはブログです。WordPressでブログを作ってアウトプットや勉強記録をつけていました。他にもバナー毎日模写やサイトレビューを200個くらいはしました。
デザイナーさんは、これだけ地道に努力されているんですね〜
す…すごい。これまでにいろんな人の話は聞いてきたが、これだけで努力している人は初めて身近に聞いたかもしれない。ブログは今のまいきーさんの会社の先輩も見てくださったそうで、採用時に「この人めっちゃデザイン好きですよ」と上司に後押し、採用に繋がったのだとか。
やはりアウトプットして自ら発信していくことは、記録にもなるし、意欲を示せる証拠にもなるし、大事なことだと思う。現在もオープンにはしていないけどNotionに自分のためのマニュアルはつけているそう。
今の会社に入社を決めた理由
今の会社は一人で一案件を担当し、ディレクション〜デザイン〜実装まで一貫してできるんです。最初はデザインメインでやりたいと思ってたんですけど、就職活動のときにコーディングもできたほうがちょっとお給料増えるよって言われて(笑)
転職活動のときに別の会社も受けたのですが、印象があまりよくなく、今の会社が内定承諾も待ってくれて、「全然うちは採用しようと思ってるんだけど」と大人な対応だったのが好印象でもありました。
全部の仕事がそうではないそうだが、まいきーさんは現在デザインだけではなく、お客さんとの最初のヒアリングからデザイン、コーディング、WordPressの構築まで全て担当されるという。
大変じゃないですか、と聞くとまいきーさんは、「新卒で入ったところが、終電で帰って始発に乗るみたいな生活をしてたので、それに比べると全然楽しいです」と、明るくおっしゃっていた。
仕事の楽しいところ・やりがいなど
この仕事のいいところは、いろんな会社や業種に携われることです。知らないことを調べてデザインに落とし込むのが楽しいですね。ユーザーがこういうターゲット層が多いから、こういうアプローチをしたらどうかな?と骨組みから考えていくのはやりがいがあります。
コーディングも、昔できなかったことがやっていくうちにどんどんできて、できることが増えることでさらにいいものを作れる、そうして余裕が出てくると空いた時間に新しいことに挑戦できます。
一番嬉しいのは、以前に一度依頼されたお客様から次の仕事を頼まれること。「次も担当でお願いします!」と言っていただけることが何よりの喜びです。
一度担当すると事前知識が全然違ってより深く提案できますし、前回培った知識が活かしやすいのもおもしろく、それで回り回って会社も評価されるので嬉しいですね。
就活のときから、言われて流れ作業ではなくお客さんに自分の言葉で提案できるデザイナーになりたかったので、今の会社がちょうどいいなと思います。
学習中から主体的に動かれていたことが仕事につながってますね!
まいきーさんは元々デザインメインで仕事がやりたいと考えていたそうだが、コーディングを仕事でするようになった結果、仕様がわかってるからお客様の前ですぐに説明できるのがよかったという。
お客様から実装のことで質問があるとその場でぱっと答えることができて、「この人は話が早い」と実際言われたことがあるとか。チームで進める際コーダーさんに渡すときも、これとこれを組み合わせたらいけると思うけどどうですか?と提案もでき、とてもメリットを感じているそう。どちらかを突き詰めるのもいいが、一通りわかっている人はやっぱり強いなと思う。
コーディングもできるデザイナーさんに憧れます〜
新人のころ大変だっとこと・苦労したこと
そんなまいきーさんに、入社したばかりの頃に苦労したことについて聞いてみた。
入社して一番苦労したのはWordPressでしたね。今の会社では、基本的にWordPressでの構築が必須なのですが、入社当時は時間がかかり過ぎて、上司から「まだ終わらないの?」と毎日会議室に呼ばれて詰めらることもありました…。
一応お客様の納期には間に合ってたのですが、上司の求めるスピードではなかったんです。今はそんなことはなく、ピースフルですが(笑)
今思えば、あの時悔しくて「WordPressも絶対マスターしてやる!」と頑張れたので、先輩方と同じスピードを初めの段階から求められてよかったと思っています。
WordPressは慣れていない最初のころ苦労するのには私も共感だ。プロであるから当たり前かもしれないが、実務では求められるスピードもクオリティも段違い。
しかし上司に呼び出されて詰められるのはメンタルにきそうだが、そのおかげで今があると思えるのがすごい!
想像しただけで震えます…前向きなまいきーさんすごい!
副業・ブログ運営について
まいきーさんは会社の仕事以外にも副業でデザインをされているという。具体的にどんなことをされているのか伺ってみた。
1つはデザインで、エンジニアの方がXで私が毎日デザイン投稿してるのを見てメッセージをくださいました。年に数回不定期でお仕事を振っていただいています。もう一つは、SNSのサムネイルを月数回作らせていただいています。こちらは同僚が趣味でしているもので、声をかけていただきました。
正社員でフルタイムで働いた上で副業をするのは大変だと思うが、まいきーさんは楽しいからずっと制作していられるという。ふと気付いたら会社から帰ってきて深夜2時までしていたりすることもあるそう。また、会社以外の方とお仕事することでヒアリングシートの書き方など勉強になることも多いという。全てプラスに捉えて楽しんでされていることが伝わってきた。
ところでまいきーさんはチョコブログというブログを運営されており、趣味のチョコ活のことを書かれている。こちらも、お仕事と並行して更新されているそうだ。
チョコレートが好き過ぎて、今年の2月からブログを始めました。美味しかったチョコやおすすめのショコラトリー、催事情報などを紹介していて、スイーツ好きの方に参考になれば嬉しいなと思っています。今後も月2回更新くらいで続けていきたいと思っています。
完全に趣味で、デザインも実装も全部自分でやりました。目標は検索の1ページ目にのることで、いつかチョコレートのお店のサイトをつくりたいな、なんて気持ちもあります。
チョコレートが大好きでお小遣いの範囲で話題のチョコをお店に食べに行ったり、買ったりされているそうだ。そんなまいきーさんに一番おすすめのチョコレート情報を聞いてみた。
たくさんあって選びきれませんが、あえて一つだけ選ぶとするなら、神戸にある「ラ・ピエール・ブランシュ」のチョコレートのフィナンシェ。今まで海外のものや、東京の高いものなどいろいろ食べましたが、これに勝るものはないと考えています!
チョコ好きのまいきーさんが熱弁されていたから間違いない。神戸に行った際にはぜひお店に立ち寄って買って帰ろう。ウェブショップからお取り寄せもできそう。
本当に楽しんで制作してらっしゃることが伝わります!
まいきーさんが思う、転職を成功させる人
個人的な意見ですが、未経験・経験にかかわらず、とにかくWebサイトを作ることが好きで、好きだからこそこれだけ作ってきました、と言える方でしょうか。
主張と行動が一致している人はとても説得力がありますし、一緒に働きたいなと感じます。
あとは実績に少しでも実案件が入っているとなお良いかと思います。自分も面接のときに受けが良かったのは、友人にお願いされたLPと前職で作成したサムネイルでした。
課題や架空サイトと実案件では全く違うそう。まいきーさんいわく、バナー一つでもいいから、何かお客様とやり取りしたものがあると印象が違うという。たしかにそんなに難しいことではなくて、友達でも知り合いでも声かけてまずは無料でもやることできそうだ。
もう一つあって。最近ポートフォリオをNotionやPowerPointで作る方をよく見かけるのですが、せっかくなら自分が入りたい会社がメインで使用しているシステムで作ると良いんじゃないかなと思います。ノーコードツールのポートフォリオが多い中で、がっつりコーディングもしてきました!という制作物が一つでもあれば良いアピールになるかと思います。デザイナー志望・コーダー志望に関わらず、行きたい企業がどんな形式で制作しているのか、ぜひ調べて実践してみることをおすすめします!
即戦力になれますということを行動と実績で示すことが大事なんですね
応募したい会社の特色を理解した上で、何で作るかも大切だ。どうしても行きたい会社があるなら、そこで使っているツールに合わせるのも意気込みを感じさせることになるだろう。
ポートフォリオはノーコードツールを使っても制作物の中にそういったものが入っているだけでも違うかもしれない。
今後の目標
私はずっと会社員でいたいと思っています。リモートよりも出社がいいですね。ひとりで黙々とするよりも、チームでやるのが好きで、在宅も向いてないと思います。みんなで協力して制作することで、一人で作る以上の良いものができる瞬間が好きです。
あとはお客さまに「次もこの会社のこの人に頼めば安心だ」と思っていただけるようなデザイナーになることを目指しています。
出社だと一人で作業しているときも目に見えて周りに誰かいると集中力があがり、雑談もしやすい。会社・家とメリハリもつきやすいのも利点だ。
まいきーさんはとにかく制作が好きで向上心があり、お客様にいいものを提供したい、という情熱がひしひしと伝わってきた。今のお仕事がまさに天職といえるのではないだろうか。
これからもデザイナーとして大活躍されること間違いないだろう。チョコブログの更新も楽しみである。
まいきーさん、ありがとうございました!