教えて!センパイビュー
メンター クワハラさん

未経験からフリーランスへ。
成功する人は「ご機嫌な人」?!

お名前
クワハラサトコ
職種
フリーランスコーダー
業界歴
1年半
Xアカウント
@kuwahara_design
動物占い

今回取材させていただいたのは、メンターの桑原さん。クリエイターズファクトリー(以下CF)を卒業後、フリーランスコーダーとして勤務されており、CFでは生徒のコーディング課題をフィードバックしたり、サポート会をしてくださっている。そんな桑原さんにコーダーとして働くまでの経緯や働く上での心得など、いろいろなお話を聞かせていただいた。

業界に入った思ったきっかけ・フリーランスになった経緯

CF入学前はパートタイマーとしてカレー屋さんやパソコン教室でご老人にレクチャーするような仕事をしていた桑原さん。なぜフリーランスのコーダーになったのだろうか。

一番の理由は家族の事情で在宅でできるお仕事をしたいと考えていたからです。もともとパートタイマーとして働いていたのは子供になにかあった時に優先して動けるように、家から近く無理なく働けるからでした。しかしどうしても決められた時間は働いていないといけないのでもっと子供を優先できたり、自由に動けるような働き方をしたいと思うようになりました。印刷の方のデザインを少しだけやっていたこともあり、Webデザインをしっかりやってみたいという気持ちがあったので、2022年1月にCFに入学し、勉強を始めました。

お子さんのことを考えた働き方を考えてらっしゃることに愛情を感じます…!

実は当時、フルリモートで仕事をするにはフリーランスになるしかないと思っていたんです。(笑)ありがたいことに周りの人から仕事を紹介していただける機会にも恵まれ、フリーランスとして働くことになりました。主に紹介で単発の仕事を継続してもらっていましたが、最近はマーケティング会社さんと業務委託を結んで勤務したりと働き方の幅も広がってきました。

フルリモートで働くならフリーランスという考えから独立し、実際に今はフルリモートでお仕事をされているのだそう。そして最近まではほとんどの仕事が紹介・継続だったという。桑原さんの丁寧な仕事ぶりや人柄の良さが伺える。

コーダーを志したきっかけとコーディングの魅力について

CFでは主にコーディングのサポートを行っている桑原さんだが、入学当初からコーディングに興味があったのだろうか?コーダーを志した理由を聞いてみた。

最初から興味があったのではありません。一番最初のコーディングの授業ではわからなさすぎて半泣きでした。一番のきっかけはチーム制作での経験です。それまではデザイナーとコーダーどちらも考えていて、チーム制作の希望もどちらでも良いと伝えました。たまたまコーダーとして参加することになったのですが、チーム制作を通してそれまで勉強してきたことが繋がっていく感覚を味わいました。
また、クライアントにヒアリングした内容をデザイナーが悩みながらデザインに起こしてくれたのを間近で見ていたので、それをきちんと表示させないといけない!と責任を感じたことを覚えています。他にも小さなパーツでもちゃんと実装できたり表示されたりするとテンションが上がりました。そんな経験からコーダーを目指そうと思いました。

チーム制作は本当に貴重だと思います。今の時代、スキルの学習はどこでもできますよね。でもチーム制作ではヒアリングから設計・実装という流れを経験できたり、チームメンバー間やクライアントの方とのコミュニケーションの取り方を知れたりと実務に近いような形で制作物を作っていけます。これはチーム制作でしか経験できないことだと思います。

私自身も体感しましたし、皆さんチーム制作を経てグッと力がつきますよね!

黒岩:絶賛体験中です!
楽しいし、現場のリアルな流れを勉強中に経験できるのはとても貴重に感じます。

Webデザインを学ぶスクールでは個人制作をできるスクールは多くあるが、チーム制作がカリキュラムにあるスクールはなかなかないのでは。筆者もCFへの入学を決めた理由のひとつは、チーム制作ができることだった。会社に入る・フリーランスとして活動する、どちらにしても制作業務をひとりで完結することはほとんどないだろう。だからこそ、学習期間中にチームでの制作の仕方を経験できることは実務に入ってから役に立つことがたくさんあるはずだ。

桑原先生の趣味はカメラだそう。今年は趣味の時間も充実させるぞ!とお話しされていた。

コーディングの魅力について

CFでのチーム制作の経験や、コーダーを志した経験をとても楽しそうに、穏やかにお話ししてくださっていた桑原さん。コーディングが好きで楽しく学習を続けてこられた姿が目に浮かぶ。桑原さんが考えるコーディングの楽しさとはどのようなものだろうか。

学習期間からここまでずっと楽しく続けてきたので今まで深く考えたことはありませんでした…。コーディングしている時に感じる楽しさはチーム制作をしているころから変わっていないのかもしれません。今でも自分がコーディングした部分が表示されると嬉しくなりますし、制作のアンカーとしての役割を果たすことができるのも楽しいです。それからWebサイトは見るだけのものではないので、操作することや更新することも考慮して作っていきますよね。そういったことを考えながら作業を進めていくのはパズルを完成させていくような感じがして楽しいです。

楽しいから気づいたら勉強を続けてたってステキ

筆者も現在コーディング学習中だが、桑原さんの意見にとても納得した。たとえとても小さいパーツだったとしても実際に自分が書いたコードが積み重なり、画面上に表示されていくのはとても楽しい。また、制作のアンカーとしての役割という考えにはハッとさせられた。コーディングに至るまでにはたくさんの方の努力と苦労、そしてこだわりが詰まっている。それを最後に形にし、ユーザーの利便性まで考え抜くことがコーダーの役割なのだと感じた。

仕事をする上で心掛けていること

フリーランスとしてフルリモートでお仕事をされている桑原さんだが、仕事をする上で心掛けていることはあるのだろうか?

一緒に働く人たちが気持ちよく働けるようにということは常に意識しています。フルリモートで仕事をしているからこそ、対面でコミュニケーションを取る時よりも意識しているのかもしれません。
あとは、一度経験したことは必ず自分のものにしてストックをつみあげていくことです。色々な案件を経験してきましたが、各案件の要件によって実装方法は様々なので完全に同じ手法を使うということはほとんどありません。だからこそ、一度経験したことは必ず習得して次の案件に向かうことを意識しています。もちろん仕事なので勉強だとは思っていませんが、どんな案件でも学びにできる部分があると考えています。吸収できるものはなんでも吸収して、数をこなし、自分の力にしていく。そのような姿勢は常にもっていようと思っています。

一度経験したことは必ず自分のものにする、と強く語っていた桑原さん。駆け出しの頃は手が遅く夜中まで仕事をしていたこともあったそうだが、このような姿勢で仕事に取り組んでいるからこそ今もなおフリーランスとしてお仕事を続けられているのだと感じた。柔らかい人柄の中に、強い信念を感じた瞬間だった。

「どんな案件も必ず学びがある」という言葉、私も意識していきたいです!

鹿を引き連れる(?)桑原さん

新しい技術やトレンドの取り入れかた

コーディングに関する知識や情報はアップデートが早く、コーダーの方々は日々インプットを続けられているイメージがある。桑原さんはどのように新しい情報を取り入れているのだろうか。

Xです。ただ、そういったポストをみた時に鵜呑みにしないということは心がけてます。新しい技術が正義というわけではないし、案件によっては使えなかったりするからです。状況によって最適なものは変わると思うので、知識としては入れておいて使える時が来たら使うようなイメージですね。X以外だと家事をしながらYoutubeで講座を聞いたりします!

情報のアップデートについていくことも大事ですが、取捨選択も大事ですね!


新しいことをインプットするとどうしても使いたくなってしまいそうな気がする。もちろんインプットすることは大切だが、その時々によって変化する状況に合わせることも大事。コーディングは何通りもの書き方がある分、その状況によってどの方法が適切なのか考え、書き方を変えられるような柔軟性や思考力も問われるのだと感じた。

桑原さんが思う転職・独立を成功させる人

ご機嫌な人ですね!もう少し詳しく言うと、周りの方への配慮ができる人だと思います。特にフリーランスと聞くとひとりでお仕事を進めるイメージを持ちがちで私も最初はそうだと考えていました。でも実際はたくさんの方と関わりながらお仕事をすることのほうが多いんです。フリーランスとして独立する人ほど周りの方や環境は大切だと思います。だからこそ、周りの方への配慮ができる人は強いと感じます。

たしかに、フリーランスと聞くとひとりで仕事をするようなイメージがある。しかし働き方にかかわらず、一緒に仕事をしたいと思ってもらえるような配慮ができる人はやはり強い。結局最後の決め手になるのは人間性なのだろう。

ご機嫌な人は自ら良い運気も引き寄せそうですね♪

自分も一緒に働くなら楽しそうな人がいいです♪

「成功させる」という点で言うと、毎回少し高いハードルを設定して飛び越えられる人、活かせる環境を全部活かせる人もあてはまるかもしれません。特にフリーランスとして一番最初の仕事を受けることってとても緊張しますよね。そんな時に手を挙げることはとても大切だと思います。最初はWeb系の仕事でなくてもいいです。少し勇気を出して、身近にあるチャンスに積極的に挑戦すること。そしてそれを何回も続けていける人が成功するのではないでしょうか。

コロナ禍以降、未経験からWeb制作業界に挑戦する人がかなり多くなったと聞く。はじめの一歩を踏み出すことはとても大変なことだが、ほんの少し勇気を出して踏み込んでみると大きな成長が待っているのかもしれない。桑原さんのお話を聞いていると、なによりもまず行動に移してみること、そしてそれを続けてみることの大切さを感じた。

フリーランスとして働くのも、会社に所属して働くのもやはり大切になるのは「人柄」だということ。未経験からフリーランスとして仕事を獲得し続けて来た桑原さんは、終始柔らかい雰囲気でお話してくださっていて、少しの時間でも人柄の良さを感じられた。もちろん技術があるに越したことはないが、コミュニケーションスキルや周りの方への配慮を常に忘れないことはどのような働き方をするにしても必要なのだ。

桑原さん、ありがとうございました!

この記事を書いた人

長谷川
HASEGAWA
CFライター部 1期生。元バリスタ。
オタク気質な好奇心旺盛人間。コーヒーと星野源が好き。

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