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メンター ヤマシタさん

フリーランスから憧れの会社へ!
徹底的な企業研究で想い届く

ヤマシタさんの写真
ヤマシタさんの写真
お名前
ヤマシタアカリ
職種
制作会社のフロントエンドエンジニア
業界歴
2年半
Xアカウント
@luce__akr
動物占い
コジカ

Webスクール「クリエイターズファクトリー(CF)」でメンターを務めるヤマシタさん。現在は東京のWeb制作会社で働くフロントエンドエンジニアだ。以前はフリーランスで鹿児島から大阪に移住し、自身の仕事の傍らCFスタッフとしてイベント企画や動画編集などをされていた。
会社員となる転職活動の際には本当に行きたい企業を絞り込み、1週間みっちり企業研究をして面接に臨まれたという。その結果、制作物の大ファンで憧れだったというmount inc.に入社。
自分の望み通りの会社へ入社することができ、まさに理想の形での転職活動を終えたヤマシタさん。今回はヤマシタさんのこれまでと転職活動の軌跡を辿る。

フリーランスになった経緯

ヤマシタさんは大学卒業後に勤めた会社を退社後、鹿児島でフリーランスとなり、上阪してWebデザインの勉強を始めたそうだ。そもそもフリーランスになったのとWebデザインを学ぼうと思った理由は何だったのだろうか。

最初の会社では、毎日が同じことの繰り返しのような仕事にもんもんとした気持ちを抱えていました。私はいつまでこの仕事してるんだろう、この無駄な時間をどうにか変えたいと思ってて…
会社を辞めて、兄が経営するオンラインショップで商品の画像制作や事務の仕事をすることになり、どうせならフリーで業務委託の形にしようと考えました。「よっしゃなるぞ」っていうよりは、流れでどうにかなるだろうという気持ちでなりました。
それで、どうせなら心機一転知り合いが少ない場所でやろうと思い大阪に来ました。
Webデザインの勉強を始めたのは、フリーランスでやっていく手段を他に考えたところ、PCに対して苦手意識はないし、何か作りたい気持ちがあったので、よさそうだと思ったからです。

現状を変えるのは自分次第ですね!

ヤマシタさんがフリーになったのは鹿児島で、Webデザインの勉強を始める前の話だ。現状を変えたくても変えられない人が多い中、フリーランスになって開業届を出す行動力がすごい。しかも誰も知り合いのいない大阪に来て新たにWebの勉強を開始されたのだから、この時点ですでに行動力の片鱗は見えている。

まずコミュ力が凄い

業界に入って苦労したこと

自分の実力と、周りの期待値とのギャップに苦しんでました。私の場合、ジャンルでいえば「未経験フリーランス」だったと思うんです。いろんな人脈の中でお仕事をいただいてましたが、「フリーランス」という一つの働き方の形態なだけで、別に自分がすごいわけではないのに周りから期待されることが多くて。
もっとすごい人はいっぱいいるし、「Webデザイナー」と名乗れるほどの者じゃないと思っていました。自分の実力と周りからの期待の落差をどう埋めようか、どう自分の中に落とし込むか、もがいてました。

ヤマシタさん曰く「フリーランス」と「Webデザイナー」で二重にハードルが上がってしまっているらしい。たしかに、あまり事情を知らない人からすると「フリーランスでWebデザイナーやってます」と聞くと横文字ばかりで「おぉ」となるだろう。私もここ最近でフリーランスにもいろいろな働き方があることがわかってきたけど、「フリーランス=自由、自立、稼いでる人」などのイメージがあったのは事実である。

上京前にCFの皆さんが壮行会を開いてくれたときの写真

コーディングが好きな理由

ヤマシタさんはフロントエンドエンジニアをされていてWebデザインの中でも特にコーディングが好きだという。勝手なイメージで、CFの受講生さんで特に女性はデザインが好きな人が多い印象だが、ヤマシタさんにコーディングが好きな理由をきいてみた。

ゴールが見えてることでしょうか。デザイナーさんが作ったものに動きを付け足したり、実際にWeb上で見れるように実装したりとか、だんだん完成形に近づけていく作業が好きです。デザインは正解がないのが難しいですが、コーディングはいろいろ方法はあるけど最終的なゴールは決まっているので、そこにどう試行錯誤して辿り着くか、パズルみたいな感覚?「これどうやってやるんだ〜」「これどうやって実装するんだ〜」と考え抜いて、できたときはアドレナリンが出ますね。

もしかして男性のコーディングと女性のコーディングって何か違いが出たりするんですかね

僕もできないと思ってことが実装できた時は
アドレナリンでます!

コーディングが好きなヤマシタさん。フリーランスから会社への就職を目指したのは、大好きなコーディングをもっと極めたいという想いもあったからだそう。フリーランスのときはコーディング以外の幅広い仕事もこなさなくてはならないし、なかなか勉強の時間も取れない。仕事としてより専門的にコーディングができる会社への就職を考えたヤマシタさんは、どのような基準で今の会社を選んだのだろうか。

実績のレベル感が高く、振り切った制作会社に入りたいと考えていました。参考サイトで制作物を全部見てビビっと来たところに応募しました。ダメでも当たって砕けろの精神で。
一目惚れに近いかもしれません。サイトを見て「わぁー!」って心が動くもの。今の会社の制作物を見たとき、まさにその感じがしました。POLA Mother’sdayや、私がグループ制作でウェディングのサイトを作ったときにめちゃくちゃ見ていたThe Okura Tokyo Weddingのサイトもあったりして。
これもこれも一緒の会社だ!ってなったんです。私がこれまで見てきたものと別次元のことをしていて、すごい!どうやってるんだろうって。細部までこだわって作り込んでるのがわかって、ここで働きたいって思いました。

参考サイトで参考にしてた会社に入れるの凄すぎる(笑)

恋愛でも一目惚れとか、運命感じたとかあるけど、本当に衝撃を受けたときの気持ちって言葉に表せないものだと思う。(もちろん志望理由や面接ではそこを紐解いていかないといけないが)
ヤマシタさんはまさにビビっときた会社へ挑戦することにした。高嶺の花で、入社した現在も一緒に仕事するのが恐れ多いというほどの憧れの会社。どのようにして転職活動に臨んだのだろうか。

転職活動で意識したこと

何かやりたいと思ったときに、2通りの人がいると思うんです。まず自分でできるだけ調べて本気度が行動に反映できる人と、最初からすぐ人に聞く人
たとえばWebデザイナーになりたいと考えたとき、どうすればなれるか疑問が浮かんだら、前者は自分で情報を一通り仕入れられるのですが、後者は調べたらわかるだろうということも聞いてくる。私も完璧にできてるわけではないですが、フリーランスになったとき、自分はできるだけ前者でいたいと意識しました。
今の会社も割とミステリアスで、社内の様子などがあまりオープンになってはいなかったんです。でもここに入りたいと思ったから、ネットに落ちてる情報を血眼になって情報を片っ端から集めました

就活において自分で調べる力が重要なのですね!

ヤマシタさんは入社するために自分の力で調べまくり、情報をかき集めて会社のことを知っていったという。Notionに情報をまとめたものを見せてもらったが、インタビュー記事から社員のSNSに至るまでびっしりとまとめ、自分の所感も入れられていたのには驚いた。本当に熱いラブレターのように。そしてそれを面接後、お礼メールと共に送られたそうだ。

鹿児島イベントについて

ヤマシタさんは地元鹿児島で「KAGOSHIMA HUB」というイベントを開催し、フリーランスの人の情報交換や、人脈を広げるための交流会をされている。このイベントをやろうと思った理由はなんだったのか。

ほとんど思いつきです。でもやれそうだと思った理由は、CFでスタッフをしていたことが大きいです。企画や段取りをするうちに、他の場所でもやってみようかなという気持ちが芽生えました。大学時代の知り合いに声かけて、やろうやろう詐欺になるのは嫌だからちゃっちゃとやってみようと、流れのまま企画しました。地元の鹿児島ではイベントとかも少ないので、そういう会があったらいいなと思って。実際ちゃんとやれたから自信になりました
mount inc. CEOのイムさんも就活でそのことを評価してくれて、2回目をやるときに協賛してくださったんです。やりたいことを相談したら後押ししてくれるのはありがたいです。

「思いつき」とは言ってもちゃんと宣言通り準備して行動に移せているからすごい。CFでの経験が活かされたというが、責任を持ってちゃんと仕事をこなされていたからこそ、人望に溢れ、次のステップに繋がれたのだと感じた。きっとそこを会社の方も感じとったから、評価に繋がったのではないか。

ヤマシタさんの写真
鹿児島イベントの主催3名の写真

フリーランスと会社員の違い・今後の展望

会社員→フリーランス→会社員とキャリアを積んだヤマシタさん。冒頭では最初の会社ではもんもんとした思いを抱えていたというが、今の会社ではキラキラと輝かれている。その違いはどこにあるのか。

自分がやりたいことをやれていることです。会社のみんなはこの仕事に本当に誇りを持ってて、前のめりで仕事してる。「mount」という会社名が、いい意味で重くのしかかってるんです。ただの自分の名前だけだと聞き逃されてしまうけど、「mountのヤマシタです」って言うと、めちゃくちゃ背筋が伸びるし、周りの反応も全然違うんです。「mountのエンジニアさんですか!?」って。
先輩たちに比べると自分はまだまだで、会社の肩書きに対する周りの期待値と自分にギャップがあるのはフリーのときと同じ悩みですが(笑)会社を業界でここまで確固たる地位に引き上げたのは、イムさんと梅津さんや、先輩たちの相当な努力があってのことだと思うので、私も未熟ながら社名に恥じない何かをしなきゃいけない
だから、「これくらいでいっか」という気持ちはないです。尊敬する上司や先輩たちに一歩でも近づくために、スキルを高めてもっとがんばっていきたい。

朝から晩まで好きな仕事ができて幸せだというヤマシタさん。全体を通してなんだかまるで、のろけ話を聞いてるかのような羨ましさを感じた(笑)

ヤマシタさんが就活で熱意を届けた行動力もすごいし、入社してからも変わらぬ憧れを抱かせてくれるmountさんもすごい。「会社のためにがんばりたい」と思えるような環境や仲間。それは、今の会社を築き上げた人たちの努力の賜物でもあるのだろう。そんな相思相愛の就職が私にもできるだろうか…。

ヤマシタさんの想いが届いたのも、口だけではなくしっかりと証明し、それを伝えることに成功したからだと思う。現在も会社とは別でWebGLスクールを受講するなど、技術を磨く努力を怠らない。そんな前向きな気持ち、ぜひとも見習わせていただいたい。

シロクマさんに共感😂

ヤマシタさん、ありがとうございました!

この記事を書いた人

シロクマ
SHIROKUMA
クリエイターズファクトリー35期生。ガリ勉部部長、大体顔見知り。
お好み焼きとシロクマが好き。Webデザイナー目指して転職活動中。

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