教えて!センパイビュー
43期、メンター 長谷川さん

カフェ副店長からWebコーダーへ
異業種からの挑戦が、新しいキャリアを切り開く

お名前
長谷川梨乃(ハセガワリノ)
職種
コーダー
業界歴
8ヶ月
Xアカウント
@hachi_yunseul
動物占い
ペガサス

今回インタビューしたのは、CSマガジン2代目制作部で43期生の長谷川さん。
現在はインハウスのコーダーとして活躍中で、クリエイターズ・ファクトリーのコーディングメンターとしても活動されている。受講生でお世話になった方も多いだろう。
「女性コーダー」で、「CSマガジン制作部に所属」とライターのmintとも共通点の多い長谷川さん。
未経験からの転職でWebにたどり着いた原点やご自身の転職活動、今後のキャリアについて詳しく伺った。

Web業界に興味を持ったきっかけ

クリエイターズ・ファクトリーでは異業種から未経験でWeb業界を目指す方が多く在籍している。
長谷川さんも異業種からの転職した一人だ。まず、改めて転職を考えたきっかけについて伺った。

転職を考えたきっかけは、今後のキャリアについて考えた時に色々不安がよぎったことでした。前職が某有名カフェチェーンで6年半働いていたんですけど、そのうちの3年半は副店長を経験しました。
副店長の業務では、人材管理なども任せていただいていました。やりがいはあったのですが、店長以上のキャリアを築くことは難しいこと、これからさらに若いアルバイトが入ってきて世代間の価値観の違いなど、続けていくのは厳しいんじゃないかと考え、転職しようと思いました。

アルバイトが多い業種は社員で働き続ける難しさを感じ取った長谷川さん。
転職する業種を考えたときに思い浮かんだのが、ご自身の原点だったそうだ。

Web業界に興味を持ったきっかけは、自分の好きだったことを振り返った時に小さい時から他人が作った創作物(本や音楽)に触れることが好きだったことを思い出し、何かを創り出す仕事をしたいなと思ったことです。例えばアーティストの域になると、勉強ではどうにもならない才能も必要かと思いますが、Webなら勉強して知識をつければ転職できるフェーズまで持っていけるのでは?と思い、Web業界に転職する決心をしました。

クリエイターズ・ファクトリーを選んだ決め手

巷にたくさんあるWebデザインスクールの中で、クリエイターズ・ファクトリーを選んだ決め手は何か、詳しく伺った。

無料説明会で髙橋校長が甘いことを言わない姿勢、正直な意見が決め手でした。
当初、私は職業あっせんをしてくれるスクールにとても魅力を感じていました。
「クリエイターズ・ファクトリーにもそういった制度はありますか?」と質問すると、「就職先は自分で熱量を持って取り組むものです。ご本人が頑張りたい、転職したいという熱い想いをお持ちなら全力で応援する体制はあります」と回答いただきました。
それに非常に共感し、「この人なら信用できる!」と思いました。当時は自信のなさから職業あっせんがとても魅力的に映っていたので、衝撃を受けたのを覚えています。

はっきり現実を伝えてくれるのは、逆にやさしさだな〜と感じます

実に実直な髙橋校長らしい回答だ。
確かに一筋縄ではいかない転職活動を頑張ってこそ、転職先で努力しようと思えるものだ。
ただ、知らない業界にいきなり飛び込むのは怖くなかったのだろうか。

Webを勉強すると決めてからも自分に向いているのか不安だったので、ネットにある無料ツールで色々学習してみました。デザインは何をするか、何となくイメージがつくと思うんですけど、コーディングって何をやるのかイメージできなくって。スクールを探す前に練習用のデザインカンプで実装してみたりしました。その結果、これなら自分にも頑張ればできそうだなと思い、本格的にスクールを探し始めました。

韓国が大好きな長谷川さん。お一人でも旅行に行かれるそうだ(すごい!)

転職活動について

クリエイターズ・ファクトリーで43期生として2024年6月〜11月まで受講していた長谷川さん。
前職を退職後に受講し始め、受講期間中は他のカフェでアルバイトをしており、働きながら勉強していたそうだ。現在の転職先はどのように決めたのだろうか、話を伺った。

この時勤めていたカフェの職場環境が自分には合わず、退職しました。本当は転職活動を行いつつ、働きたかったというのが本音でした。新たにアルバイトを探していたので、どうせ働くならWeb業界に入って、実務経験も積みたいと思い、Web業界のアルバイト求人にも応募し始めました。現在勤めている会社もその1つです。

現在勤めている会社に入社した決め手を伺った。

最終的に5社くらい受けて、ありがたいことに2社お声がけいただきました。
決め手は最終面接で話した先輩の人柄に惹かれ、一緒に働きたいと思い、入社を決めました。

何事もやっぱき「人」が決め手になりますよね

仕事のやりがいについて

採用された職種はWebデザイナーになるそうだが、実質コーダーの仕事が8割強を占めているという。
コーダーの仕事のやりがいは何か、具体的に伺った。

1番のやりがいは、自分が実装したものをデザイナーやクライアントから褒めていただけたときですね。自分が経験していないことや現時点ではできないことも、先輩に質問したり、自分で調べてリクエストに応えられたときは、とてもやりがいを感じます。長時間コードに触れることができる環境がとても楽しいです。

Webデザイン学習において、初心者がぶつかる壁と言っても過言ではないコーディング。
まずコードを見るのも嫌という人が多数派だと思うが、長時間コードに触れられる時間が何よりも楽しいと答える長谷川さんは生粋のコーダーだと感じた。クリエイターズ・ファクトリーのメンターのお仕事も今の自分にはとても勉強になっているそうだ。

メンターのお仕事もいい経験ができていると思います。
ちょうどメンター募集していたので手を挙げたのですが、実務に活きている部分も多いです。教えるとなると、相手に正確な情報を伝えないといけないので、自分の認識が本当に合っているのか調べたり、確認したりします。そうすることで、自分の知識にもなるので改めて勉強になることも多いですね。

「人教える」のは究極のアウトプットだと私も思います

フィルムカメラで撮った写真。最近はコンデジにもハマっているそう。夜景がとっても綺麗!

新人時代の苦労について

現在入社して8ヶ月目だそう。
入社したての新人時代の苦労したこと、大変だったことを伺った。

最初は当然わからないことだらけでした。自分で対処できる範囲が限られていたこともしんどかったですね。コードの書き方も人それぞれ違いますし、他人が作ったWebサイトだと修正一つでも難しいと感じました。Webサイトの構成がどうなっているのか、まず読み解かないと仕事にならないなと思いました。徐々に慣れてきても、すぐまた違う壁にぶつかることもあり、手探り状態な感じだったのを覚えています。今もまだまだ勉強中ですが、その時とは違う悩みが出てきていますね(笑)業界あるあるかなと思います。

こういった内容は、スクールの勉強段階では学習しない、実務ならではの”壁”である。
苦労しながらも現場の先輩に聞きながら解決してきたという長谷川さん。実務でも相当な努力家だ。
先輩に質問するときはどのように質問しているのか、伺った。

現場が一番勉強になる…!

まずは自分で調べてみることを徹底しています。働いている会社はインハウスのWeb部門なので制作会社と違い、納期に追われることは比較的少ないです。ある程度自分で調べる時間は確保できる印象です。それでも調べ尽くしたけど解決に至らないときは素直に先輩に質問しています。質問する時はまずはわからない部分を伝え、問題解決に向けてどう動いたのか(調べたのか)を伝えます。そうすることで手短に要件を伝えられて、先輩も私がどこでつまづいているのかが理解しやすいと思います。
実務だとやはり相手の時間を割いてもらっているので、知りたい部分が相手に伝わるようにコミュニケーションをとるように心がけています。

Web業界の基本中の基本「まずは自分で調べてみること」は、実務でも必須である。
ただそれでもわからないことは必ずある。
そういったときに相手にどう伝えるのか、人によれば”壁”に感じることもあるだろう。
Web業界に限らず、手短に自分が知りたい部分をわかるように伝える合理的なコミュニケーションは仕事において非常に重宝される。相手を尊重した質問の仕方が、率直に素晴らしいと感じた。

長谷川さんは星野源さんの大ファン!今年は3回(!)ライブに参戦する熱狂ぶりだ。

今後のキャリアについて

現在はアルバイトとして働いている長谷川さんだが、今後のキャリアはどう思い描いているのか。
詳しく話を伺った。

転職はまだイメージできませんが、いずれは正社員になりたいと思っています。今の会社かどうか、具体的に想像はつきません。コーダーメインで仕事をしていますが、デザインやマーケティングもできるようになりたいと思っています。あくまでコーダーの仕事は、制作物が出来上がる過程の1つにしか過ぎないので、できることが限られています。クライアントのニーズに応えられるためにはコーダーに引き継がれる前の仕事をもっと理解することが大切だと思います。クライアントの目的を達成するにはマーケティングの知識も必要です。その辺りも勉強していきたいですね。

現状に満足せず、自分ができることやわかることを増やしていきたいと語る長谷川さん。
仕事に就いた後も常に向上心を持って、次の目標を見据える姿はとても頼もしく感じた。

どんな人が転職を成功させるか?

ズバリ、どんな人が転職活動を制するのか、話を伺った。

できる、できないはひとまず置いといて、やってみる精神がある人だと思います。
実務はわからないことの方が多いですから失敗を恐れない気持ちも大切ですね。
私が思う実務未経験者の採用基準は人柄も大きなウェートを占めていると思います。そういったマインドを持っている方なら異業種でも転職することは可能だと思います。

ライター部の活動も真っ先に手を挙げてくれましたね!

まずは挑戦する心意気が大切なのは、ライターのmintもよく理解できる。
実務未経験でかつ異業種からの転職だと、自信のなさから尻込みをしてしまう人が多いだろう。
長谷川さん自身も接客業から培ったコミュニケーション力は、現在の仕事にも役立っているという。

これから転職活動を頑張る受講生に向けて一言

これから転職活動予定の方、まさに転職活動真っ最中の方にメッセージをいただいた。

今までそれぞれ色々な経験をされてきていると思います。異業種でお仕事されていても、Web業界に活かせる強みは必ずあるはずです。それを見つける自己分析や自己理解が転職活動においては非常に重要だと思います。
個人的にクリエイターズ・ファクトリーの受講生さんは真面目な頑張り屋さんが多いと思うので、見えない先行きに不安になる方もいらっしゃると思いますが、自信を持って頑張って欲しいと思います。陰ながら応援しています!頑張ってください!

仕事が忙しい中でもインタビューに快く応じてくださり、終始明るく話してくださった長谷川さん。
インタビュー中もポジティブな気持ちにさせてもらえる有意義な時間を過ごすことができた。
コーダーの仕事はとても地味な作業の連続だが、とにかく楽しいと声を弾ませていたことがとても印象的だった。好きなことを仕事にする楽しさは格別だ。そして、仕事をしながら次の目標を見据えている向上心は素晴らしいの一言に尽きる。今後の活躍がなお一層楽しみだ。
長谷川さん、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人

mint
mint
クリエイターズファクトリー46期生。常に挑戦し続ける韓国大好きな一児の母。制作会社のコーダーを経て、現在Web業界への転職を視野に入れながら、ジャンルにとらわれずさまざまな仕事に挑戦中。座右の銘は「経験に勝る財はない」。




Contact

シーエスマガジンへのお問い合わせ
編集部へのメッセージなどは、各XのDMにご連絡ください。

クリエイターズファクトリー

クリエイターズファクトリーとは、
卒業なしで通学・オンラインでも学べる実践的なWebデザイン制作スクール。
転職や副業など目的別で勉強後のサポートもしています。