教えて!センパイビュー
1月生 筒井さん

子育て中に学習開始でフリーランスに!
時間を生み出す秘訣とは?

筒井さん
お名前
筒井未季(ツツイミキ)
職種
フリーランスWebデザイナー
業界歴
2年
Xアカウント
@TukimiDesign
動物占い
コアラ

今回取材するのはフリーランスWebデザイナーとして活躍されている筒井さん。
筒井さんは一児の母で子育てをしながら学び続け、未経験からフリーランスとなり、今では家で仕事と育児を両立されている。限られた時間の中で工夫した学習スタイルを築き上げ、柔軟なやりくりで目標を達成してきた筒井さん。そんな筒井さんに、デザイナーになるまでの道のりや、子育て中の時間の作り方などを聞いてみた。

デザイナーを目指すきっかけ

まずは、デザインの勉強をすることになったきっかけを聞いてみた。

大学卒業後、病院で管理栄養士をしていたのですが、出産前に退職しました。その後、父が経営する会社のWordPressサイトの更新作業を手伝うことになったんです。やっているうちにサイトにSNSリンクがなかったり、いろいろ不備が多いことに気づいて自分で改善を試みたものの、限界があり、「もっとプロに聞ける環境や学べる環境がほしい」と強く思ったのが始まりです。

お父様の仕事を手伝う中で課題を見つけ、それを解決したいと思った気持ちが、今のデザイナーとしての原点になったそうだ。多くの人が「やらなきゃいけない」から手を動かす中で、筒井さんのように「もっとよくしたい」という課題解決への情熱がその後の学びや挑戦を後押ししたのだと感じる。自ら問いを立て、それを追求する姿勢はどんな職業にも活きる大切なスキルだと思う。

学習を始める理由が「もっとよくしたい」って素敵!

筒井さんは前職は管理栄養士だったというが、以前からデザインに興味はあったのか、という問いには少し意外な答えが返ってきた。

デザインについては少なからず興味はあったと思います。当時父が広告の企画制作の仕事をしていて、子どもの頃からその仕事を間近で見てきたこともあって。
デザイナーさんたちがパソコンで作業している姿に憧れもあったりしましたが、自分は絵が下手だったので「デザイナーは無理だ」と思っていました

絵が苦手だからデザイナーにはなれない、という考えを抱く人は少なくないが、デザインにはビジュアルだけではなく、情報を整理し、伝わりやすい形にする力も大切だ。むしろ論理的思考や細やかな気配りが求められる仕事でもあるだろう。

絵の技術はWebデザインにおいて必須ではないんですね!

筒井さんは奈良を拠点に活動されている。いつも鹿さんに癒されているそう。

スクールと動画学習スタイルを選んだ理由

クリエイターズファクトリー(CF)では学習スタイルがいくつか選べる。リアルタイムで対面やオンライン形式の授業の他に、自分で空いた時間に学習を進めていく動画学習の形式だ。
子育てと学びを両立させるために、筒井さんが選んだのは動画学習だった。

スクール選びの決め手は、受講料が手を出しやすい価格だったのが大きいです。課題の添削も受けられましたし、「キラキラ系」ではない堅実な雰囲気も合っていました。それに赤ちゃんがいる環境でも、自分のペースで学べる動画学習があるのが魅力的でした。

私も、説明会を受けてより安心感を得られたのでCFに決めました!

子育て中という限られた状況では、「柔軟性」が大切になってくる。固定されたスケジュールに縛られるよりも、自分のペースで進められる動画学習は理想的な選択だったそうだ。しかし一方で、動画学習は自由度が高い分、周囲からの直接的な刺激やプレッシャーが少ないため、自己管理が求められる。筒井さんがしっかりと学びを身につけてお仕事に繋がったのも、明確な目標があったからだろう。

家族で見に行ったという若草山の山焼き。迫力がすごい!

子育てと勉強を両立する工夫

小さい子どもとの日々を大切にしながら、自分の時間をどう作り出すか。その工夫について詳しく語ってくれた。

私は子どもをとにかく寝かすようにしていました。子どもが起きているときにやりたくなくて。寝てもらうために朝は必ず公園に行って、昼寝中の2時間勉強して、夕方にも公園に行って夜は7時半から8時半に寝かせていました。そこからがまた自分の勉強時間です。
自分も眠くなるときは、体をつねったりたたいたりして気合いで(笑)コーヒーをがぶ飲みしたり。本当に疲れたときは無理せず自分も寝ていましたね。 

筒井さんの決意の固さが見て取れますね!

お子さんと公園で遊ぶと自分も体力を使うのに、勉強を続けていたことがすごいと思う。さらに、家庭ではテレビのルールも徹底しているそうだ。

我が家では「テレビは朝だけ」という決まりがあります。それ以降の時間帯はないものとして過ごしていました。最初は大変でしたが、最近ではすっかり習慣になりました。おかげでうちの子は夜はとてもよく寝てくれます(笑)

子育てをしながら学ぶのは簡単なことではない。一人でも続けるのが大変なのに、ママさんたちは本当に尊敬しかない。それでも「子どもが寝ている間が勝負」という割り切りや徹底した家庭内ルール作りが、筒井さんの集中力に繋がったのではないだろうか。筒井さんのルーティンからは、育児中でも工夫次第で学び続けられるという現実的な希望を感じた。

すごい!自己管理能力の高い人がフリーランスとして成功するんですね〜

息子さんもすっかり鹿さんが大好きに。

達成感と具体的な目標が支えに

子育て中はなかなか達成感を感じる機会がないので、それほしさに続けることができました。課題を提出して先生やメンターさんに褒められると嬉しいんです。褒められることもあまりないので(笑)ちょっと生きがいになっていました。
あとは父の仕事を手伝ってた関係で、これを作れるようになりたいという、具体的な目標がある状態も大きかったかもしれません。

すごくわかります!どんなに小さいことでも褒められると嬉しいですよね。

ママさんたちは、普段は一人で子どもと向き合っている方たちが多い。そんな中で、学びを通じて「できた」「すごい」と評価されることが、大きなモチベーションの一つなったという。また、「これを作りたい」という目標があったことで、漠然とした努力ではなく明確な目的意識を持って取り組むことができたそうだ。

つついさんが制作したWebサイト「coyakichi

デザインGYMでの学び

筒井さんはさらにスキルアップを目指してデザインGYMも受講された。そのときの感想も少し聞いてみた。

デザインGYMはもっとデザインが上手くなりたい、デザイン力をあげたい気持ちで受講しました。なかなか大変でしたが、受講してよかったと思います。課題の数や期間が決まっていたのでスピード感を持って取り組めましたし、他の受講生とのつながりもできました。先生やメンターさんのフィードバックでモチベーションを維持できたのも大きかったです。

他の受講生のフィードバックを見れることも勉強になりますよね!

さらにスキルアップを目指し受講を決めたことで、筒井さんのデザインに対する本気度が伝わってくる。デザインGYMは毎週課題提出のプレッシャーもあるが、その分スピード感を持って集中して取り組めるのが魅力だ。それまで動画学習で一人でコツコツとされていた筒井さんも、そこで他の受講生との繋がりが持てたことで、よりモチベーションが向上できたそう。一人で取り組むよりも、仲間や指導者の存在があると、学びが楽しく充実したものになる。

ショップカードなどのグラフィックデザインもされている。

フリーランスとしての日々のスケジュール

動画学習を一通り終え、現在はフリーランスWebデザイナーとしてバリバリ活躍されている筒井さん。お子さんも成長して今は幼稚園に通っているという。現在の具体的な1日の仕事スケジュールと、仕事以外の勉強などについて聞いてみた。

朝6時に起きて家族の朝ごはんを準備して、子どもを幼稚園に送って、だいたい9時頃から仕事開始です。昼間メインで働き、夜は子どもが寝てから余力があれば少し作業します。基本的に家で作業しています。
息抜きにはNetflixで海外ドラマを見たり、好きなYouTubeチャンネルをチェックしたりして気分転換しています。

お子さんとの時間を大切にしつつ、作業時間を昼間に集約している点が特に印象的だ。現在お仕事内容は具体的にどんなことをされているのだろう。

お仕事とお子さんとの時間、バランスよく取れていてすごい!

仕事の内容としては、今は元々やっていた父の会社の仕事が1〜2割、個人店様からのお仕事が4〜5割、業務委託が4〜5割という感じです。
父の仕事はグラフィックデザインを中心にポストカードや年賀状デザイン、LINE配信代行たまに動画編集もします。あとはインスタを介して依頼をしていただいた個人店のWeb・紙ものデザインや、クラウドソーシングサイトを通して繋がった営業支援会社のお仕事ではWebサイトのヒアリングやワイヤーなどのディレクションからデザインまでがっつりさせていただいています。

動画編集は学生時代から得意だったという筒井さん。グラフィックデザインやWebデザイン、動画編集と幅広いプロジェクトを並行してこなされている。インスタからも依頼が来るとはすごい。
また、ディレクションに必要な知識を深めるため、空いた時間には社会や経済の本を読むなど、学び続ける努力も欠かさない。お客様のために常にベストを尽くそうとする姿勢が感じられた。

遠方から友達が来ると必ず大仏さまに会いに行く筒井さん。

フリーランスという働き方で大切なこととは?

自由な働き方の反面、フリーランスには自己完結が求められる場面が多い。しかし筒井さんは「素直に相談できる力」も大切だと話す。

フリーで最初の頃苦労したのは、相談する相手がなかなかいないことです。孤独だなと感じることはたまにあって、本来は就職して組織に属した方が性格的に向いているのかなと思うこともあります。
フリーランスには一人でやってく力も大切ですが抱え込みすぎると大変です。私の場合、父が相談相手になってくれて助かる部分も多かったです。悩んだとき頼れる相手がいると心強いのではないでしょうか。

フリーランスという働き方は、個人で全てを抱え込みがちだが、相談相手やサポートを得られる環境があれば、大きな支えになる。最後に、同じくデザイナーを目指すママさんたちへメッセージをいただいた。

もしWebデザインを通じて生きがいを感じたなら、ぜひその気持ちを大切にして頑張ってみてください。他人と比べる必要はなく、自分のペースで、一歩ずつ進んでいけば大丈夫だと思います!

筒井さんのお話を聞いて、子育てをしながら学び続けるための具体的なアイデアをたくさん得ることができた。「時間が限られていても工夫次第で可能になる」という実体験は、子育て中のママだけでなく、時間の使い方に悩む多くの方々にとっても役立つ内容だと思う。今後、業務委託だけはなく、小さなお店でもいいから直接依頼を受けてみたいと語る筒井さん。子育てを優先しながらも、自分のペースで着実に歩み続ける姿から、そんな夢を叶える日もそう遠くないと感じた。

筒井さん、ありがとうございました!

(追記:インタビューした日からこの記事を公開するまでに、すでに個人店からの直接依頼という夢は叶い、現在制作中だそうです👏)

この記事を書いた人

シロクマ
SHIROKUMA
クリエイターズファクトリー35期生。元国語教師。
お好み焼きとシロクマが好き。

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