教えて!センパイビュー
講師 川本さん

会社員からWebフリーランスへ!
仕事のやりがいと意識していること

川本先生の写真
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お名前
川本晶子(カワモトアキコ)
職種
フリーランスWebディレクター兼コーダー
業界歴
4年
動物占い
ヒツジ

川本先生はクリエイターズファクトリー(CF)でコーディングの授業サポートや質問対応をしている。このようなメンター業の他に、普段はフリーランスWebディレクター兼コーダーとして活動されている。

数年前まではごく一般の会社員でWeb制作スキルに関してはゼロだったというが、会社員時代に仕事をしながら勉強をし、コーダーとして制作会社に転職。そこから半年の勤務を経てフリーランスとなり、現在は複数の継続案件をこなし生計を立てられている。建築系会社員→開発エンジニア→フリーランスWeb制作者という異色の経歴だ。そんな川本先生に、フリーランスになるまでの過程や案件の取り方など、いろいろ聞いてみた。

業界に入ったきっかけ・フリーランスになった経緯

川本先生は社会人になって7年ほど建築・インテリア関係の職に就かれていたという。そこで社内システムのヘルプデスクの経験をしたことと、ITフリーランスで活躍している友人の影響もあり、開発系のITエンジニアへのキャリアチェンジを決意されたという。そうして建築業界からIT会社に見事転職した川本先生。そこから今のWeb制作の仕事にはどう繋がっていったのだろうか。

開発系の会社に3年ほどいたものの、バックエンドの仕事は勉強にキリがなく限界を感じました。好きこそものの上手なれの世界で、マニアックな人は本当に四六時中やっている世界なんですよね。
勉強している人に比べると、自分がやってなさすぎてしんどくなってしまい、突き詰めるのは難しいと感じました。仕事がハードすぎて体調を崩したこともあります。
そこで、フリーランスになるため仕事と並行しながらWeb制作の勉強を始めました。Webフリーランスになった今でも開発の仕事をしていたときの考え方などは活きているなと感じています。

フロントエンドもずっと勉強がつきまとうイメージはあるが、バックエンドは言語がより複雑で、移り変わりが激しい。また、目に見えない範囲のことであるため説明など言語化するのが難しいそうだ。

そこで川本先生はなんと、朝3時〜6時半に勉強時間を取り、そこから仕事へ行く生活スタイルを続けたそうだ。4か月という期間で学習を終えた川本先生はすぐにはフリーにはならず、いったん制作会社に勤務する。やはりフリーランスを目指す人でも就職することには意味があるのだろうか。

朝3時から!やはり時間は作り出すものなんですね…!

そうですね。フリーランスを目指す人でも、会社に就職することは意味があると思います。フリーランスは任された仕事しか見えないですが、会社に勤務すると全体像が見えるので、体系的な仕事の流れをつかむことができます。また、私が勤務していた所はそこそこ有名な会社だったため、フリーになってから企業の方と面談する際にも経歴として信頼感を得ることができました

やはり未経験からフリーランスよりも、一度制作会社への勤務経験があるというのは、個人で営業する上でも信用に繋がるそうだ。現場での仕事を経験していることは大いに意味があるのだろう。

川本先生の写真

ところで川本先生はフリーランスで仕事を獲得するにあたり、自らたくさんの会社へメールして営業されたそうだ。個人で直応募するというのは、なかなか勇気がいることだと思うが、その当時のことも聞いてみた。

CFでは珍しいとよく言われるのですが、フリーランスで活動するのに最初は自分で制作会社などに営業メールを送っていました。当時の反応でいうとだいたい3〜4%です。すぐ反応がある会社もあれば、何ヶ月後とかに返事がくる会社もあって、返事が来たら面談をして提携に繫げていました。そこから今は継続的に仕事を受けるようになったり、あとは紹介のものでお仕事は回っています。

営業メールは就活よりもある意味大変そうだ。3〜4%の反応というのは、少ないように見えるが周りと比べると高い方だったらしい。

その後も継続して提携されているということは、やはり川本先生の人柄や丁寧な仕事が次に繋げることができたのだろう。フリーランスになりたいという人はいても、ちゃんとそれで生計を立てるようになるまで行動できる人って実は少ないのではないかと思うが、川本先生は学習のときもそうだが、きちんと自己管理をし、並々ならぬ行動力を発揮されたからこそ今があるのだと感じた。

川本先生の圧倒的行動力、尊敬します!

すごい返信率!どんなメールを送っていたのか内容が気になる…

川本先生の写真
趣味は高校のときから続けていける吹奏楽。母校の定期演奏会にたまに参加することもあるそう。
(2列目の左から2番目のホルンを持ってるのが川本先生)

仕事の楽しい所・やりがい

フリーランスWebディレクター兼コーダーとして家で一人でお仕事をされることが多い川本先生。会社員にはない仕事の魅力ややりがい、また休日の過ごし方などについて聞いてみた。

私はコツコツやるのが好きみたいで、できあがったときの達成感は何ともいえないやりがいになりますね。デザインは真っ白なところから作らないといけないですが、コーディングは一応ゴールは決まっていて、そこへ向けて実装していくうちに自分の思い通りに動いたり、想定した通りにコードを書いてうまくいくと楽しいですね。

コーディングは頭を使ったり調べたりしながらコードを書いていき、ある種ゲームのようなものだと思うことがある。目に見えて動くと嬉しいという気持ちはわかる気がした。粘り強さがあり、コツコツと積み上げていける人がきっとコーダーに向いているのだろう。

好きなことと向いてることが重なった時、人は無敵になれる!

仕事で気をつけていること

細かいことでも確認するようにしています。たまに実装する中で、デザインで抜けている部分を見つけたら、こちらから提案したりします。例えばホバーの処理や追従、あとはページごとに統一されていないところや、ページネーションが抜けているときなんかですね。そんなときは、ここってどうしましょうか?とディレクターさんやデザイナーさんに聞きます。
自己解決は避けるべきだと考えていて、手間だけどしっかり確認をする方が、後での証拠にもなりますし、トラブルを避けることにも繋がるのかなと思います。

全部が全部、デザイン通りに実装するのが正解とは限らない。デザイナーといえど人間だから完璧ではないし、実装する中で疑問が浮かんでくることもあるそうだ。川本先生は細かいことでも必ず相手に確認を取り、提案することも多いそう。

デザイナーからしてもきちんと気づいて提案してくれる人は嬉しいのではないかと感じた。実装して納品後にミスが見つかるのも防げる。コミュニケーションが取れる人はどこに行っても重宝される。

コーディングってついついデザインを再現することに意識が行きがちだけど、こういう提案をすればより良いサイト作りができますよね。

川本先生の写真

フリーランスだと一人で仕事をすることが多いイメージではあるが、わからないことがあったときはどのように解決するのだろうか。

調べてどうしてもわからないときは自分が信頼してる人、この人なら大丈夫だろうという人に聞いています。フリーになってからもコミュニティに属したり、いざというときの繋がりを持っておくのは大事だと思います。

なるほど。フリーランスでも、いや、フリーランスになったからこそ、信頼できる人との繋がりや周りの人との付き合いは大事なのかもしれない。
ちなみに1日のスケジュールはどのように過ごされているのだろうか。

基本は家で作業していますが、ずっと家だと飽きるので週一程度でコワーキングスペースに行ったりしています。朝は6時に起床し、18時〜19時まで作業するという感じです。完全オフでパソコンを触らない日はないかもしれません。休みの日でも自己研鑽したりブログを書いたりしています

学習中の朝3時起床とはいかなくとも、現在も早起きは継続されているそうだ。フリーランスは家で一人ですることも多いから、自分を律することが大事だと思う。

休みの日も自己研鑽をされている川本先生。それは仕事というよりも、楽しいから趣味みたいなものでされているという。こうやって何でも楽しんで自ら勉強できる人がフリーランスとしてやっていけるのだろう。

川本先生が思う、転職を成功させる人

ある程度のレベルの技術を習得したなら、あとは熱意と人となりが大事なのではないかと思います。
いくら技術があってもコミュニケーションが取れないと厳しいので、一緒に仕事をしたいと思える人が強いと思います。

やはり最後は人間性が大事なんだなと。いくらスキルがあってもコミュニケーションに問題があると転職には難しそう。一緒に仕事がやりやすい人かどうかということは大前提にあるのだ。

何事も重要なのはやはりコミュニケーション!積極的にとっていきたいです。

今回はフリーランスをされている川本先生にお話を聞いた。有言実行で後悔しない人生を送るために仕事をしながら勉強をされ、今もなお勉強を続けられているから本当にすごい。

フリーランスは働き方の自由度が高いのは事実だが、受け身ではなく、先生のように自分で必要なことを見つけてコミュニティに入ったり、学んでいける人がやっていけるのだなと感じた。

また、家で一人で作業することも多いため、自己管理ができて、クライアントのことを考えた仕事ができる人というのが長く続けていけるのだろう。自分がコツコツと継続できる環境を考えて見つけることも大切だ。

川本先生、ありがとうございました!

この記事を書いた人

シロクマ
SHIROKUMA
クリエイターズファクトリー35期生。ガリ勉部部長、大体顔見知り。
お好み焼きとシロクマが好き。Webデザイナー目指して転職活動中。


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